【一読で覚える英語(18)】rebuff
Rebuff(リバフ)という単語は、どこかツンとした冷たい響きを持っている。意味は「拒絶する」「はねつける」「冷たく断る」といった具合だ。イメージとしては、誰かが手を差し伸べてきたのに、それをパシッと払いのけるような感じである。この単語を覚えるには、そのちょっとした冷淡さを想像するのがコツだ。
語源をたどると、「rebuff」はラテン語の 「re-(後ろに、もう一度)」 と 「buffare(打つ、たたく)」 に由来する。要するに「押し返す」「撃退する」というニュアンスが元になっている。中世フランス語やイタリア語を経て英語に入ってきた単語だが、今でもその冷たい雰囲気は失われていない。
覚え方としては、こんなストーリーを思い浮かべるといいだろう。「友人が突然、バフバフ(buff)した大きな手を振りかざしながら助けを求めてきた。でも、自分はタイミングが悪くて断るしかなかった。逆にバフバフをやり返してその助けを拒絶してしまった」。助けを求める “buff” を “re-”(逆に)してしまうというイメージだ。
もっと簡単な言葉で言い換えるなら、「refuse(断る)」「reject(拒む)」「turn down(断る)」などが近い。同じような意味だが、“rebuff” には少し意地悪で冷たい響きがある点が特徴だ。
例文で実際の使い方を見てみよう。
1. Despite his heartfelt proposal, she rebuffed him without hesitation.
(彼の心のこもったプロポーズを、彼女は躊躇なくはねつけた。)
2. The company’s offer was quickly rebuffed by the board of directors.
(その会社の提案は、取締役会によってすぐにはねつけられた。)
3. I tried to help, but my suggestion was rudely rebuffed.
(助けようとしたけれど、私の提案は無礼にも拒絶された。)
この単語を覚えるときは、冷たく断る仕草や空気感を連想することだ。次に誰かが申し出をあっさり拒否した場面を目撃したら、ぜひ「rebuff」という単語を頭に浮かべてほしい。そうすれば、この冷ややかな言葉が記憶にしっかり定着するだろう。