【語源100話(6)】盛りまくりのpompous
pompousの意味は「尊大な」「大げさな」「気取った」。
原義は「送る」。たしかにpomp(ポンプ)は空気を送って大きくするものだ。
そこから、「物事を大きく見せる」という意味合いが生じ、尊大な、大げさな、気取ったという訳につながる。
最近の流行りで「物事を大きく見せる」ことは「盛る」というが、まさにこのpompがこの意味で使える。
事実と大きく乖離している場合は「盛る」というより、「でっちあげる」ほうが相応しいが、「盛る」人はあくまで事実を基にし、話を巧妙に膨らめていくので、「でっちあげ」とも言い切れないことが多い。ネット時代に目立つこの功名な針小棒大の作法を表現する言葉として「盛る」という言葉が盛んに使われるようになったのだろう。
ともあれ、「盛りまくりの」という意味でpompousが使えそうだ。