【語源100話(62)】秩序よく並ぶイメージのordinary

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ordinary(オーディナリー、オーディネリー)は「普通の、日常の」という意味。ordinary people(普通の人、一般人)という言い方がよく使われる。一般に、the + 形容詞で「〜な人々」と言えるので(例えばthe richで金持ちの人々、the poorで貧乏な人々)、the ordinaryで「普通の人々」となる。

「並び」などを意味するordoに由来する。他ときれいに並んで差がない状態が転じて、その他大勢の日々や人々と変わらない=日常、普通のという意味になった。order(オーダー、順序)という単語は近い親戚に当たる。

さらにordoという言葉はもともと、機織りの目に関係する。機織りで編んだ目は整然と並んでいるからイメージしやすい。最初の編み目(prime order)はprimordial(プライモーディアル=原始の、原始的な、最初の)という意味になる。

全てを秩序よく調和するようにまとめ上げることをco(together)+ordinate(並べる)、つまりcoordinate(調和させる、コーディネートする)という。いろいろなものを秩序よくまとめるというこのcoordinateは、数学上のいろいろな点を整理する意味でも使われ、「座標」の意味も派生してくる。

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