【語源100話(14)】lustyとrustyの違い

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lustyは「力強い」「元気がある」。

一方、rustyは「錆びた」とまるで反対の意味となる。

lustyはlas-という接頭辞に由来。to be eager, wanton(理不尽な), unruly(手に負えない)の意味で、単純に元気があるというより、周りの手に負えないほど血気盛んで、性欲も旺盛というニュアンスがある。lasciviousという単語はそのニュアンスをくんでいて、挑発的な、猥褻な、という意味だ。

一方、rustyはreudh-に由来。red、rubyなど、「赤色」に関することと知れば「錆びた」とイメージするのは簡単だろう。robust(硬い、頑丈な、しっかりした)の中にも赤色を意味するreudh-という接頭辞が隠れているが、それは赤いオーク材が硬かったからである。

ちなみに、corroborateは、cor+roborに分けられ、robust(頑丈な)が隠れている。「集めて徹底的に強くする」が原義。つまり証拠を集めて「裏付ける」という意味になる。

collaborateは、「協働」の意味が有名だが、こちらは文字通り、「一緒に働く」が原義だ。

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