【語源100話(37)】farからimportantの旅

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farの下となる接頭辞、per-はさまざまな言葉を生んでいる。per-のイメージは「前方へ」「前方の遠くまで」。pはfに訛りやすいので、far-やfur-に変化することがある。面白いと思った例をいくつか。

furnishは、fur-+nishで「前方へ物資を供給する」という意味。名詞形は「供給された物」ということで、furniture(ファーニチャー)、つまり家具という意味になる。「遠く前線基地に運び込まれた物資」が、一般家庭では家具を意味することになった。

ferry(フェリー)にもfer-の接頭辞が入っている。いうまでもなく、人や車を遠くまで運んでくれる乗り物だ。

港を意味するport(ポート)はラテン語のportusから来ているが、por-はper-が訛ったもの。つまりper-やfar-、fer-などと同じ仲間である。つまり、portは「遠くに行くための入り口」の意味が由来。一見無関係に見えるopportuity(機会)という言葉にも、per-やfar-の持つ「遠くまで」という意味が含まれていることになる。※「opportunityと港(port)」

ひとたびpor-につながってしまうと、語源の沼は底なしである。外国から自分の国に物を運び入れることは、im(入れる)+port(運ぶ)で、import(インポート、輸入)になる。昔から外国から輸入するほどのものはさぞ重要で大切なものだっただろう。そこでimportant(インポータント、重要)という単語につながる。

日本でも、上方から江戸に「下る」ものは貴重で上等とされたが、それに近い感覚かもしれない。

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