【語源100話(41)】concerningの罠

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concerning(コンサーニング)の罠には気をつけたいという話。

concern(コンサーン)で「〜に関係している」「心配させる」「心配する」の意味があるので、野生のconcerningと出会った時、思わず「〜を心配して」と訳してしまうかもしれない。(というか、自分はよくやってしまう…)。

はっきり言ってconcerningには「心配」という意味はない。「〜に関して」という意味だけである。これは心に留めておきたい(自省を込めて)。

concernは「一緒にふるいにかける」が原義。一緒にふるいにかけられるから「利害関係者」という意味が生じる。利害かんけいがある分、心配もすることになる。

利害関係者という意味から、可算名詞で「会社」や「財団」という意味にもなる。「コンツェルン」は、concernのドイツ語読みである。

有名なイディオムのTo whom it may concernは、「関係各位」という意味。

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