【超初心者向けAI解説】ChatGPT(GPT-3)を使い、英語学習に生かす方法(6) 英検1級の2次試験対策に使ってみる 

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対話型AIのChatGPTを英語学習に生かす方法を紹介する前に、ChatGPTのいろいろな使い方の基本を紹介してきた。いよいよ英語学習にどう活用できるか、いろいろ試してみる。

英検1級の2次試験対策に悩んでいる方は多いだろう。特に留学経験がない私のようないわゆる純ジャパニーズの場合はここが大きな障壁になった。ChatGPTを使えば、試験対策の教師と二人三脚で二次試験対策をするような楽しさが味わえる。

まずChatGPTに二次試験のテーマを与え、さらにそれに対するスピーチを考えてもらおう。それには例えば次のように指示文を書けばよい。

指示文:テーマ:銃はコンビニで売られるべきか 立場:反対 スピーチ:

テーマと自分の立場を書いた上で、「スピーチ:」としておく。するとこの続きをChatGPTが書いてくれる。

その結果がこれだ。

ChatGPT:「銃はコンビニで売られるべきではない」という立場を取るスピーチをします。

銃は、暴力行為や人質事件などに使われることがあり、危険な武器です。コンビニで銃を購入することは、銃の所持や使用が簡単になることを意味します。これは、社会の安全を損なうことになります。


また、コンビニは一般的な販売場所であり、子供や青少年が訪れることもあります。このような場所で銃の販売が行われることは、子供たちにとっての身近な暴力の意識を高めることになります。

さらに、コンビニで銃の販売が行われると、銃の所持や使用に関連する法律や規制に適切な遵守ができない可能性もあります。これは、犯罪や不法行為の促進に繋がることもあります。

以上の理由から、銃はコンビニで売られるべきではないと考えます。社会の安全と責任をもつため、銃の販売場所は適切な場所で行われるべきです。

非常に模範的な回答になっているのが分かるだろう。これをざっくり覚えた上で、英語にしてもらおう。(場合によっては最初から英語で出力されることがある。その場合は逆に「日本語にして」と指示すれば日本語に翻訳してくれる)。

指示文:英語にして

これで英語のスピーチ原稿が完成。1次試験のエッセーライティングにも使えそうだ。

ChatGPT: “Against Selling Guns in Convenience Stores” Speech
I stand in opposition to the idea that guns should be sold in convenience stores.
Guns are dangerous weapons that have been used in acts of violence and hostage situations. Allowing guns to be purchased at convenience stores would make it easier for individuals to obtain and use firearms, which would compromise public safety.
In addition, convenience stores are common public places that are frequently visited by children and teenagers. Allowing guns to be sold in such places would only increase the exposure of young people to violence.
Moreover, if guns were sold in convenience stores, there is a possibility that proper laws and regulations regarding firearm ownership and usage may not be adequately enforced. This could lead to an increase in crime and illegal activity.
For these reasons, I believe that guns should not be sold in convenience stores. It is important to ensure public safety and responsibility by only allowing firearms to be sold in appropriate locations.

ただ、これだと今一つ覚えにくいというはあるだろう。ある程度、骨子を覚えてしまったほうが面接中も思い出しやすい。

そこで、「もっと短くして」と指示してみる。

指示文:もっと短くして

すると、先ほどのスピーチ文を短く要約してくれる。このくらいなら丸暗記してもよさそうだ。

ChatGPT: Opposing Gun Sales in Convenience Stores
Selling guns in convenience stores poses a threat to public safety and increases access to firearms for individuals. The presence of guns in common places, like convenience stores, also exposes young people to violence. Proper laws and regulations may not be adequately enforced in these retail settings. Hence, I am against the idea of selling guns in convenience stores.

「pose a threat to public safety(公共に危険を及ぼす)」や「expose young people to violence(若者を危険にさらす)」など使えそうな言い回しが次から次へと出てくる、文字通り垂涎の宝の山である。参考書を眺めているより、なんとなく面白いので、頭に入りやすくないでしょうか。「Proper laws and regulations may not be adequately enforced in ~(~の状況では適切な法律や規制が適切に守られないかもしれない)」あたり、マニアックな文ながら英文は覚えやすく、使い勝手がよさそうだ。

では、次にテーマを予想してもらおう。

指示文:最近よく見るpros and consのお題は:

ChatGPTが示してくれた最近よく見るpros and consのお題は次の通り。なるほど。どれも現代的で、いつ英検の問題でテーマとして出てきてもおかしくなさそうである。

Social Media (ソーシャルメディア)
Electric Vehicles (電気自動車)
Vaccination (ワクチン接種)
Telemedicine (テレメディシン)
Face Masks (マスクの着用)
Homeschooling (ホームスクール)
Cryptocurrency (暗号通貨)
Artificial Intelligence in Healthcare (医療における人工知能)
5G Technology (5G技術)
Climate Change Mitigation (気候変動の抑制)

あとはこの10種類のテーマについて、それぞれChatGPTでpros and consのスピーチを書いてもらい、その英文や言い回し、単語、慣用表現などを覚えればいい。どうでしょう。楽しそうですよね。少なくとも一人で参考書とにらめっこしながら必死に例文を覚えるよりは、楽しいのではないでしょうか。

次回以降もさらにChatGPTを英語学習に使い倒していきたいと思います。

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