カテゴリー: 語源100話の記事一覧
-
【語源100話(89)】reciprocal tariff(相互関税)の語源から読み解く危ういバランスと希望
「reciprocal(リシプロカル、互恵的な・相互の)」という英単語は、日常会話ではあまり馴染みがないかもしれないが、国際政治や経済の文脈では頻繁に登場するキーワードである。互いに与え、互いに受け取る——この「相互性」 […]
-
【語源100話(88)】話題のtariff(関税)の世界史的な響きよ。地名が由来という説も?
トランプ大統領のおかげで世間を大騒がせさせている「tariff(タリフ)」という言葉。現代では「関税」や「料金表」という意味で使われる。特に国際貿易の文脈で頻出する用語だが、その語源をたどると、意外にも中世の地中海世界に […]
-
【語源100話(87)】Final Destinationとstandの意外な関係
「destination(デスティネーション)」という単語は、旅行や冒険においてよく使われる言葉であり、「目的地」「行き先」と訳される。しかし、この一語の中には、運命や意志、そして決意という深い意味が込められている。語源 […]
-
【語源100話(86)】produce(生産する)の名詞形にはproduce(農産物)とproduction(生産物)の2通りが存在することの語源的背景
「produce」(プロデュース)という単語は、「生産する」「作り出す」という意味で日常的に使われるが、その語源を紐解くと、さらに興味深い背景が見えてくる。語源はラテン語の「producere(前に引き出す)」に遡り、p […]
-
【語源100話(85)】南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)の英語の正式な言い方とトラフの語源は?Nankai Trough Earthquake Extra Information (Megathrust earthquake attention)
気象庁は2024年8月9日、日向灘で起きたM7級の地震を受け、「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を初めて発表した。地震の専門家が緊急会合を開いて検討した結果、日向灘のM7級の地震が「南海トラフ巨大地震の想定震源域 […]
-
【語源100話(84)】cordon off(コードン・オフ)、vandalism(ヴァンダリズム)…。パリ五輪はフランス語起源の英語を学ぶ機会になる。
cordon off(コードン・オフ)は、「封鎖する」「立ち入り禁止にする」という意味の英熟語だ。 cordonはフランス語が由来で、紐や飾り紐を意味するcordから派生した。cordon bleu(コルドン・ブルー)と […]
-
【語源100話(83)】移動することは譲ることでもある。悲哀がこもった「concede(カンシード)」
スマートフォンにNew York Timesの速報が入った。”Breaking news: Rishi Sunak concedes U.K. election to Labour Party”. […]
-
【語源100話(82)】スーッと動く「scoot(スクート)」
「scoot」は数年前の英検1級に出題された。scoot over (ちょっと詰める、ずれる)という意味の文章の穴埋めで登場した。覚えている方もいるかもしれない。映画館や公共交通機関で席をずれてほしいときに、Could […]
-
【語源100話(81)】しつこいくらいに調べ続けて完成する「treatise(トリーティス)」とは
「treatise(トゥリーティス、論文)」という単語は、個人的な感覚だが、なんだか覚えにくい。論文といえばpaperやthesis、essayという単語が浮かぶし、逆にpaper、thesis、essayという単語を見 […]
-
【語源100話(80)】提唱された糖尿病の新たな呼称「diabates(ダイアベティス)」の語源とは
日本糖尿病協会などが2023年9月22日、糖尿病の新たな呼称を「ダイアベティス」とすると発表した。英語名のdiabetesをそのままカタカナにしたようだが、普及するかどうか。糖尿病という今の名前よりはイメージはよくなるか […]