【語源100話(65)】ペイントソフトのブラーでお馴染みのblur

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blur(ブラー)は「ぼかし」「ぼかす」という意味で、ペイントソフトなどでは必須の用語になっている。動画編集でも、動きを強調するために輪郭をぼかすことをモーションブラーという。改めて覚えるまでもない馴染みの深い単語であり、実践でも使えることを覚えておくと便利だ。

blurは名詞と動詞で使える。特に動詞の「ぼかす」はそのままのニュアンスで使えるので日本人にとってはありがたい。例えば「結論をぼかす」ならblur the conclusionと言える。普段使っているブラーの感覚ですぐに活用できそうだ。

「日本人は自分の言いたいことをはっきり言わず、ぼかす癖がある」と言いたければ、Japanese people tend to blur what they want to say.といった具合である。

形容詞も覚えておくとさらに便利になる。形容詞はblurry(ブラーリー)。「ぼやけた」「不鮮明な」という意味だ。否定文で「ぼやけていない=はっきりしている、ぶれない」と強調表現を作ることもできる。視力(my vision)がblurryと言えば「目がかすむ」という意味になる。

面接や英作文で使えそうな表現としては、the line between A and B is getting blurrier than ever(AとBの線引きは以前より曖昧になってきている)。これは覚えやすく、コスパの高い英語表現だ。 blurrierの読みはブリアーとなる。

語源はよく分かっていないが、blear(ブアー)という単語と関係が深い。blearは目がかすむ、輪郭がぼんやりする、などの意味。こちらも語源は不詳だが、ドイツ系の「(涙目になって)二重に見える」という意味から来ているともされる。biは2という意味があるから、blear、blurの最初のbの字が「二重に」ぼやけているという意味を含んでいるようにも見えてくる。

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