Ctrl-F: Helping make networks more resilient against misinformation can be as simple as two fingers
NiemanLabより。誰でも知っているパソコンの基本スキルがフェイクニュースを拡散するのを防いでくれるかもしれないという記事。Sometimes it’s the sort of basic Internet skill you might take for granted — like knowing how to search a web page — that can stop someone from sharing fake news.
フェイクニュースがSNSでなぜ拡散してしまうか。筆者は、時間が大きなネックだという。例えば、CBC(Canadian Broadcasting Corporation=カナダ放送協会)のニュースを誰かが「新型コロナウイルスは中国のスパイによるものだ」と説明を加えて引用リツイートした場合、多くの人はまるでCBCがそう伝えたと誤解する。そうした引用リツートを見たとき、理想的には必ずCBCのニュースをクリックして本文を全て読み、リツイートした人間が主張した事実が本当に含まれているかどうか確認しなければならない。ところが誰もが忙しいから、そんな時間がない。それがフェイクニュース拡散の理由の一つというわけだ。そこで筆者は一つの簡単な対策を提案する。
それがCtrl-Fだ。”Here’s an example: Ctrl-F.” Ctrl-Fは、ページ内検索のショートカット。先の例では、リンク先のCBCのページ全文を読む時間がなくても、Ctrl-Fで「spy」を検索すれば、本文中にそんな単語が使われていないことがすぐに分かる。したがって「spy」は引用リツートした人の推測や主観であり、少なくとも急いで拡散する価値はないことが分かる。Ctrl-Fでフェイクニュース拡散と最初に聞いたとき、少し疑問を感じたが(スンマセン!)、よく考えると、確かにほとんど時間をかけず、引用リツイートした人の解釈と引用されたニュースの間の”齟齬”が確認ができるので、簡易的なテスターとしては十分だろう。
ちなみに、「MacユーザーはCtrl+FをCommand+Fに読み替えてください」というのは、Fellow Mac people, just imagine “Command-F” in place of every “Ctrl-F.”とある。
使える表現。In my classes, I teach our students to use Ctrl-F to find stuff on web pages. And I beg other teachers to teach Ctrl-F as well. 面白いと思ったのは、studentsに対してはteachし、other teachersに対してはbegしているというところ。セットで覚えておくと便利そうだ。例えば、「同僚や後輩に〜するよう言っているが(teach to do)、先輩や上司にもそうするようお願いしている(beg to do so)」とか。
さらに、ロジカルな会話展開で使えそうなセットがこれ。
Some folks look at that and say: That’s ridiculous, Mike, you’re not going to de-radicalize Nazis by teaching people Ctrl-F. It’s not going to address cognitive bias. It doesn’t give them deep critical thinking powers, and it doesn’t undo the resentment that fuels disinformation’s spread.
But consider the tactics used by propagandists, conspiracy theorists, bad actors, and the garden-variety misinformed.
自分が何かを発案したとき、周りからめちゃくちゃ反対されたんですよ、みたいなことを生き生きと言いたいときに使える。例えば次のような展開。
1)自分が何かアイデアを出したが、反対された。
2)「それを見てこういう人もいるんです」(some people look at that and say)
3)「『そんなのバカげてるよ、マイク』(自分の名前を入れ、芝居がかって話すのがポイント)」(That’s ridiculous, Mike(your name.)、(逆境1)「それではあなたは〜できないよ」(You’re not going to 〜)、(逆境2)「それでは〜できないよ」(It’s not going to 〜)、(逆境3)「それでは〜できないよ」(It doesn’t do 〜)など。記事中にはないが、(逆境4)として「それではうまくいかないよ」(It doesn’t work)とかでもいいだろう。
4)そしてこれだけ自分に対する逆風を並べたら、「でも考えてくださいよ」(But, consider 〜)と反撃ののろしを上げる。こうした展開をすると、自分がいかに周りに反対されながらも頑張ったかが伝わりやすいと思う(多分)。
セットで覚えておくと、I had innovative ideas and explained them at the meeting. Some people look at that and said, “That’s ridiculous. It wouldn’t work.” But, consider the situation our company is in. みたいな展開ができる。
次の一文にもいろいろ使える表現が詰まっている。
The first thing you have to do to verify it is click the link. And right there, most students don’t know they should do that. They really don’t. It’s where most students fail, actually, their lack of link-clicking.
” the first thing you have to do is “。「まずしなければならないことは」というフレーズ以外に、案外使えるんじゃないかと思ったのは、it’s where most students failというフレーズ。「ここがほとんどの学生がfailするところ」。この「ところ」をwhereで表現できるのは日本語と似ている。そういえば、お酒を他人のグラスに注ぐ(pour)ときに、「(どこまで注ぐか)いいって言ってよ」という場面があるが、英語でも”Say when.”でいいのは面白い。ちなみに注がれる側は、もう注がなくよくなったら” When! “などという。注ぎすぎて「おっとっと」は、” When, when, when!”みたいな感じだろうか(妄想)。
But the second thing you have to do is see whether the article actually supports that summary. How do you do that?
” the first thing you have to do is “を使ったあとは、” the second thing you have to do is “を使うと言いたいことを整理できる。いわゆるつなぎのフレーズ(transition)にもなる。” to see whether the article actually supports that summary “、「〜かどうかをよく見ること」もネットリテラシーなどの話題では欠かせない表現になる。
*garden variety 園芸品種。ありふれたもの。
MIKE CAULFIELD 氏の記事。