Placebo’s new power, TIME Vol.192, No. 9-10, 2018より。
非常に興味深い”honest placebo”の記事。プラシーボ効果といえば、真面目に薬効を信じている人をだますようなイメージがある人もいるかもしれないが、正直な(honest)プラシーボ薬、つまり「これは偽薬ですよ」と明言しても効果があるケースがあるという話。
honest placeboの治験に参加した過敏性腸症候群(Irritable Bowel Syndrome or IBS)の女性のエピソードから始まる。
彼女は、自分のIBSを緩和してくれるかもしれない薬の初めての治験に参加する80人に選ばれた時(when she was among about 80 people selected to take part in a first-of-its-kind clinical trial)、とてもワクワクした(she was thrilled)。
しかし、どんな治験を受けるのかが分かると(when she found out what kind of treatment she’d be receiving)、ガッカリした(she felt deflated)。
※こういうパターンは自分で作文するときに転用できそう。
つまり「最初に〜した時はワクワクしたが、〜と分かってガッカリした」というパターン。
I was thrilled when I 〜. But when I found out 〜、I felt deflated.
なぜガッカリしたのだろうか。
医者が彼女が飲む錠剤には有効成分が入っていないと伝えたからだ(The doctors told her there were no active ingredients in the pills)。容器にははっきりと「PLACEBO」の文字が書いてあった(and the word PLACEBO was labeled clearly on the bottle)。”正直な”偽薬というわけだ。
長めの記事だが、同じような病気でお悩みの日本の読者も大いに参考になるかもしれない。
*first-of-its-kind その類で初めての
*deflated しぼむ、意気消沈する、ガッカリする
Alexandra Shifferlin氏の記事。