英語のちょっとした疑問を解決するには、Googleで検索したり、HiNativeなどのアプリで聞いてみたりするわけですが、ChatGPTに直接聞いてみることもできる。これこそ、「これからのインターネット検索の在り方を変えるのではないか」と騒がれているAIの使い方だ。
例えば、cope withとdeal withのニュアンスの違いを調べたい場合、これまでなら「”cope with” “deal with” 違い」などと検索し、表示されるページをいくつも読みながら自分なりに正解を見つけていくというのが定石だった。今後、ChatGPTのようなAIを使った「AI検索」が普及すると、こうした検索に変わって、次のようなプロセスが定番になっていくことが予想される。
正確性はひとまずおいておくとして、こうしたやり取りで検索できるようになれば、自分でページを複数巡って正解を探し出すプロセスが不要になる。いうなればネイティブスピーカーが常に自分の傍らにして、なんでも教えてくれるイメージ。昔から、英会話の上達には英語ネイティブのパートナーを作るといいとは言われてきたが、AIがまさにパートナーになってくれる。
では次にもう一つ、take care of と deal withのニュアンスの違いを聞いてみよう。
英語ネイティブの環境で開発されただけあって、さすがに英語に関する説明は信用できるレベルといえる。もちろん、ChatAIをはじめ現在の対話型AIのレベルは、虚実ないまぜ、時折とんでもない嘘を言うこともあるが、こと英語学習への活用に関しては実用レベルにあるといっていい。
ただ、やはり全面的に信用するのではなく、あくまで補助的な活用にとどめるのが望ましいとは思う。それでも、友達のネイティブスピーカーだって、誤ったアドバイスをすることもあるわけで、近くにどうしてもネイティブスピーカーがいない、ネイティブスピーカーとの付き合いが全くない、という方にとっては、ChatGPTは大いに頼れる英語学習のパートナーになりうる。
前置詞のニュアンスも聞いてみた。こうして比較的簡単なことを聞いてみて、自分なりにAIの回答の信ぴょう性を確認していくのがいいだろう。どうでしょう。結構信用できると思いませんか。
ついでに、かねて疑問だったことも聞いてみた。あまりに身近すぎて、いつか調べようと思っていて忘れていた疑問。いわれてみれば、そもそもinとatが違うんだということに気づかされ、目からうろこだった。
最新のAIとふれあいながら、英語を楽しく学ぶ。これなら、大人だけでなく、子どもたちの学習に取り入れてもいいのではないだろうかと思います。
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