English Memorandum

Achievement Test #1

5本くらい投稿するごとに、暗記したい重要表現を簡単に振り返る習熟度テスト(an achievement test)を設けたいと思う。選択肢3つの多肢選択式(an multiple-choice test)を全5問。復習は、決まり文句のフレーズを覚え、Speaking力、Writing力をアップにつながるのに効果があるとされる。ぜひみなさんも挑戦してください。

Contents

【第1問】「二酸化炭素とか、みんな出してるじゃん」みたいなことを言いたい時

(1) Everybody and everything over the world is a CO2 or greenhouse-gas emitter.

(2) Who should be responsible for the cost of climate change?

(3) The situation sharpens a critical legal question.

正解は(1)。出題元は「異常気象災害の法的責任は誰か」。単純化して、Everybody is a greenhouse-gas emitter. とか Everybody is a CO2 emitter.でもいいかもしれない。温暖化議論の中で、理想論を言われたときや、誰にも責任があり、みんなで考えていかなければいけない、と言いたい時の前振りとして使えそう。(2)のWho should be responsible for 〜は、さらにその前振りに使えそうだ。Who should be responsible for climate change? It’s us. Everybody and everything over the world is a CO2 or greenhouse-gas emitter. みたいな流れですね。こうした例文をセットで覚えておくようにすると、ロジカルなSpeakingやWritingに役立つ。

【第2問】「それが分断を浮き彫りにしている」みたいなことを言いたい時

(1) I accept nature’s fury and God’s wrath, but I don’t know what to do when my own country wants to throw me out.

(2) It has brought to the fore some of the social divides.

(3) It renders million people stateless.

正解は(2)。出題元は「インドで400万人排斥の恐れ」。「浮き彫りにする」は “bring something to the fore”。「前面に出す」という意味でもある。「浮き彫りにする」はニュースや時事問題を説明するときに使いたくなる言葉なので、覚えておいて損はない。問題文の “It has brought to the fore some of the social divides.”は、目的語の”some of the social divides”が長いので後ろにもっていき、to the foreをbringの直後に持ってきた形。さらに浮き彫りになっている期間が続いているので、現在完了形となっている。(3)はrenderの使用例。「何かを形を変えて戻す」みたいな意味だが、こうした実際の使用例を覚えておかないと、なかなか使いづらい単語。日本語にもなっているレンダリングは編集中のプロジェクトを処理して完成動画に変えて戻すという意味だ。(3)の選択肢の場合は、多くの人を国無しの状態(stateless)にするいうこと。「なんやかんやの作用が働いて、ある人や物が別の状態になる」というニュアンスがある。

【第3問】「客が朝6時から並び始めるんだ」って言いたい時

(1) haute cuisine with humor

(2) Customers start lining up at 6 a.m.

(3) Michelin-starred restaurant

正解は(2)。出題元は「TIME100選に東京の蔦と傳」。ラインナップ(品揃え)という言葉があるが、人が並んで列を作るときにもline upが使える。”We started lining up at 6 a.m.”とか ” You should line up early in the morning.”とか応用できるだろう。ちなみに(1)は「ユーモアを感じさせる高級料理」、(3)は「ミシュランの星が付いたレストラン」。「ミシュランの三つ星が付いたレストラン」なら、Michelin three-star restaurant (Google hit: 87,700)。

【第4問】「その洪水で少なくとも410人が亡くなった」と言いたい時

(1) The flooding has killed at least 410.

(2) expected to last nearly three weeks

(3) Obama-era regulations on coal-fired power plants

正解は(1)。出題元は「NEWS TICKER(Vol.192, No.9-10)」。災害大国の日本では、不本意ではあるが、こうした表現を覚えておく必要がある。現在も影響を及ぼしているため、この選択肢では現在分詞を使っている。ある地震で少なくとも100人亡くなったとすると、”The earthquake killed at least 100.”となる。正確な数字がわからないときは “at least” をつければ “as far as I know”という控えめなニュアンスになる。(2)の “expected to last nearly three weeks”(3週間近く続くとみられる)も覚えて損はない。 “expected to last”はGoogle検索でなんと52,000,000件Hit! 検索結果には”The investigation is expected to last almost two years.”、”This means that light bulbs are expected to last between 325 hours and 475 hours.” などいろいろ出てくる。病気や不具合にも応用できると思って調べてみると、やはりimpairment、disability、inconvenienceなどが主語になっている例が多い。(3)の”Obama-era regulations on coal-fired power plants”は石炭火力問題が深刻化している今、使える表現。ポイントは3点。規制を作ったときの為政者の名前+eraという表現がまず便利。クリントン政権が作った規制なら”Clinton-era regulations”となる。次に、regulationにはonを使うということ。さらに石炭火力をcoal-fired power plantも便利な表現。coalを他の燃料に変えればどんな燃料でも言い換えが可能になる。natural gas-fired power plant(天然ガス火力発電)、waste fired power plant(ごみ焼却発電)など。

【第5問】「最初に〜した時はワクワクしたけど、〜と分かってガッカリした」と言いたい時

(1) The word PLACEBO was labeled clearly on the bottle.

(2) 80 people were selected to take part in a first-of-its-kind clinical trial.

(3) I was thrilled when I 〜. But when I found out 〜、I felt deflated.

正解は(3)。出題元は「“正直”な偽薬(プラシーボ)効果」。これはセットで覚えてもいいし、別々に覚えていてもいい表現。「ワクワクした」は “I was thrilled”、「だと分かった」は “I found out”、「がっかりした」は “I felt deflated”。このあたりは日常会話でも多用できそう。第1問でも書いたが、こうした表現をセットで知っていると、ロジカルな表現ができるので、会話やインタビューを膨らめるのによい。例えば、a)〜をしたとき、ワクワクした、b)なぜなら〜、c)しかし、〜だと分かって、がっかりした、d)なぜなら〜、みたいな論理的な展開ができるようになる。日本語と英語の大きな違いはこれで、日本人がSpeakingやWritingが苦手なのも、こうした展開を意識的に考えないのが大きいと思う。日常からそうした論理展開を意識して会話しているだけで(もちろん日本語でも)、だいぶ違ってくるんじゃないだろうか。(2)のfirst-of-its-kindは面白い表現で、「この手のもの(このたぐいのもの)では初めて」となる。例文としては”This facility is the first-of-its-kind in the country.”(その施設は、その種のものとしては国内初だ)など。

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